六、掛け声

発声は、動作によっては勇気と刀勢を強めるもので、流 派によっては斬突した時力強く発声するものもある。然し、 当流では無声をもって実施するものとされている。但し、 無声は有声の極致とも考えられ、有声よりも尚一層困難な ものとされている。故に初心の時は、一動ごとに心の中で 発声しつつ演武することも修練の一方法と考えられるので、 そのような心の有声より無声の境に入れるよう修練すべき である。